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はじめてのはやぶさ [鉄道]

 実ははやぶさに乗るのは今回が初めてである。

今まで九州出張の帰りには必ず寝台特急を使っているのだが「さくら」と「なは」しか利用していなかった。
いや、単にソロを利用していたから「はやぶさ」は乗る機会がなかっただけなのだが。
それが今や鹿児島本線スジの寝台特急は「はやぶさ」しか選択肢はない。
その「はやぶさ」すらもいつ廃止になってもおかしくない状況だ。


本当になくなったら困るんだよねぇ。
「銀河」がなくなった今ですら、名古屋からの深夜帰りが「MLながら」しかなくなってしまって困ってるのに。
「MLながら」だと東京着が早すぎるし座席車なので翌日の疲労が辛い。
そういった意味からいくら安くても長距離バスは論外。
飛行機は乗ってる時間がとにかく退屈なのと荷物検査がめんどうなので時間や場所的な問題が無いときは極力利用したくない。
地続きで行ける場所ならなおさらね。
そうなると九州帰りは新幹線?
いや、やはり岡山からサンライズに乗り換えて帰ることになるかな。
乗車中どこまでも日常を引きずりっぱなしの新幹線や飛行機と違って、やはり寝台列車は旅の過程そのものが楽しめる最高の手段だからね。

話がそれてしまったので元へ。

とにもかくにも今回ははじめて「はやぶさ」で帰ることになりました。
今回は仕事の都合上、鳥栖より乗車。
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鳥栖駅1番線入線。

かつて「さくら・はやぶさ」の時はここで併合作業が行われていて長時間停車だったのだが今や単なる途中停車駅。
それがなくなっても「なは・あかつき」での分割併合駅であったのだがそれもなくなり停止位置表示も外されていてしまった。

はやぶさ号東京行き(2008/05/23発駅基準14系15型11号車オハネ15-1102、12上)
ED76 94+スハネフ14 5(白)+オハネ15-1102(白)+オハネ15-1204(白)+オハネ15-2001(銀)+オロネ15-3006(銀)+スハネフ14 12(白)
(括弧内帯色)
スハネフ以外はすべて24系25型からの編入改造車での組成である。
夕飯用に中央軒の焼売弁当、他小物を買い込んで17:07鳥栖発。

福間
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17:52、停車駅ではないのになぜか福間に停車…、と思ったら運転停車。
後続の有明24号に追い抜かれる。
「さくら・はやぶさ」の時は無かったのでこの手合いの運転停車は初めての体験なのだが、110km/hの客車特急では130km/hの電車特急に道を譲るしかないわな。

img023_1.jpg
以前、「さくら」の時は1週間前ぐらいでもソロがなんとか取れたのだが今回は取れず、しかもシングルデラックスですら満席だった。
今回の寝台は九州帰りでは久々に普通の開放Bネ、しかも上段である。
(でもB寝台自体は1月に「銀河」を利用しているんだけど。)
つまりかなり混雑しているということなのだがどうやら団体客のツアーが組まれていたらしく、博多あたりから徐々に席が埋まりだした。
ほぼ満席というなかなかいい感じの盛況っぷりで同席者とお話したり、久しぶりに解放B寝台の楽しさを楽しむことができました。

門司
門司駅で電源が切り替わるので機関車交換と大分からやってくる富士号との併合作業を行う。
18:46に門司駅6番線に入線、はやぶさは富士を待ち受けるため30分程の停車となる。
P5233779_1.jpgP5233786_1.jpg
ED76の運用はここまで、下関まで一駅だが交直切り替えがあるためEF81-400番台へとバトンタッチ。
本日の担当はEF81-410号機。

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はやぶさが編成の前部になるので一旦前に出る必要があるのだが機関車交換が終わると富士が入線する前に先に移動してスタンバイ。

P5233797_1.jpgP5233798_1.jpg
18:58、大分より富士が5番線に入線、到着してすぐに機関車が切り離され併合準備に入る。

富士号東京行き(2008/05/23発駅基準)
ED76 69+スハネフ15 21(銀)+オハネ15-1122(銀)+オハネ15-4(白)+オハネ15 2002(銀)+オロネ15-3005(銀)+スハネフ15-20(白)
(オハネ15 2002は白ナンバーだが山側ハイフン無し、海側は未調査のため不明。)
こちらは15型オリジナルと25型編入が半々、機関車は以前「なは」に乗った時の車両だ。

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ここから先はテールマークに富士を掲出して走る、上りも下りも営業列車では九州内でしかはやぶさのマークは拝めないんだよな…。

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富士の機関車が引き上げ線に入ると今度ははやぶさが5番線へ推進で入線。
誘導員の指示で静かに連結、ホロとジャンパがつながれ1つの列車となりはやぶさも再び客扱いをする。

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はやぶさの山側を見た時、オハネ15-2001の車体の傷みには唖然となった。
たぶん腐食箇所の修繕跡なのだろうがいったいどうしたらこうなるのか…。
一般車と違って個室車は数がないからとにかく同じ車両を使い続けるしかないし、それも予算がまわされないのか最低限の補修なのだろうか。
車両そのものも満身創痍、いつ車齢という限界がきてもおかしくはない。
完全に負のスパイラルに入ってしまっている、それが九州ブルトレの「今」という実情だ…。

下関
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19:23、下関到着。
ここから本州、機関車もアンカーのEF66へ、本日の担当はEF66-49号機、東京までロングラン。

いつも九州ブルトレに乗った時、セノハチ過ぎてから寝るのがパターンなのだが今回Bネなので減灯しても外がよく見えず岩国停車した後に就寝。
途中、1回だけ停車で目が覚めたのだがトイレついでに確認すると姫路での運転停車だった。
他は熟睡して記憶なし、翌日目が覚めたのは浜松でした。

朝、団体客が下車した後はガラガラとなり1人で1区画を占領、これが普段のB寝台なんだよな。

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8:26、丹那トンネルへと進入。

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さすがに腹が減ったので熱海を過ぎたあたりで車販で購入して優雅に朝食。(笑)
実際なんともゆったりした気分。

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小田原を過ぎると複々線に、貨物列車と併走。

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9:04、相模貨物駅直前、高麗山横通過、沿線風景での山らしい山はこれが最後か?

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9:10、茅ヶ崎駅通過。

P5243838_1.jpgP5243842_1.jpg
9:44、川崎駅通過、多摩川を渡りいよいよ東京都へ。

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東京駅へラストスパート。

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9:58、ほぼ15時間の旅ながら遅れもなく東京駅定着。
スハネフのDGが止まる時、長いようで短い旅の終わり、現実に引き戻される歯痒い瞬間。

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東京発着のブルトレが「ふじ・はや」1本になってしまった今、品川への回送も牽引機自身で行うパターンへと逆戻り。
EF66は一旦神田方へと引き上げ機回しして品川寄りに連結。

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東京駅に横付けされる姿は憧れの眼差しで見送るだけだったあの頃となんら変わりはない。
そして今という時代だからこそ次代を引き継ぐ列車の登場を期待をしてやまない。

P5243869_1.jpgP5243870_1.jpg
10:36、品川へ回送発車。
短い昼寝で今夕、再び九州へと向かう。





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